フェラーリに乗っていると「運転難しくない?」とよく聞かれます。どうやら、フェラーリのようなスポーツカーは運転が難しいように見られるようです。
フェラーリはF1などレースで培ったノウハウをフィードバックした車を販売しています。そのため、そういったイメージを持たれているんですね。
注意点はいくつかありますが、実際、そこまでではありません。
いくらレースカーの技術を盛り込んだ車と言っても乗るのは私のようなレーサーでもない一般人です。
フェラーリも誰が乗るのかを考えて作っているので、ある程度は大丈夫ですよ。
本当の最高性能のスポーツカーは運転が難しいだけではなく、快適装備もありません。わがまま?なフェラーリオーナーがそんなの乗る訳ないですからね。
フェラーリの運転で気をつけたいこと
ボディラインが局面を多用していて複雑なため、車両端の確認がしづらいです。このため、狭い路地などに入り込むと神経を使います。
また、小回りが利かないので国産車だと余裕で切り替えなしで曲がれる路地は一発で曲がれません。
車高も低いので、コンビニの駐車場などに入るため歩道を乗り上げる際、段差には片輪ずつまたぐなど工夫が必要です。
角度のあるスロープなどもゆっくり車体を斜めに入れるのですが、これは国産車でも車高を落としている車はみんなやっていることですね。
ミッドシップ全般でいえることですが、Cピラーが大きいので左ハンドルの場合、右斜め後方の死角が大きいです。このため、左折や合流にはかなり神経を使います。
あと、最近のフェラーリはだいぶ運転しやすくなっていますよ。
古いフェラーリは難しいらしい
私は運転したことないですが、古いフェラーリを持つオーナーさんに話を聞くと70年代のフェラーリは操作がすべて重いそうです。
クラッチがきつくて長距離の後は足がつるほどだとか。また、エンジンもかかるときとかからないときがあるそうで、ダメだった潔く諦めるとのこと。
遠出した際に、駐車場から帰ってきたらエンジンがかからず、タクシーで帰ったこともあるそうです。
また、中々回転を上げられるほど空いている道路は少ないので、思い切ってエンジンを回すことも難しいです。
でも、フェラーリは持っているだけで価値のある車だと思います。
ダメだったら売ればいいんです。時間をかければ購入時とほとんど同じ金額で売れるのですから。
だから、フェラーリを購入できる機会があれば、オーナーになってみるのも無駄な経験ではないと思います。