背中合わせ

以前、「両親は子どもの目の前でもお金の話をしていた」というお話をしました。

このことについてはメリットが多いと思っているのですが、少なからずデメリットも感じていて……。タイトルにもありますが、彼氏がなかなかできないんです!

お金の話に抵抗感がないことが裏目に……

子どもの頃から、両親は私の前でお金の話をすることを厭いませんでした。母の口ぐせは、「彼氏を探すなら、仕事をしている方にしなさい」でした。「自分で税金を払っている人を探しなさい」という変化球もあったでしょうか。要するに、自力でお金を稼いでくる男性を捕まえなさい!というエールでした。もしくは、脱税はハイリスクなので、税金について深刻に考えない人間とは距離を取りなさい、という忠告だったのかもしれません。

娘にとって母親の言葉は人生の指針になりやすいものです。母の言葉には何度も助けられてきました。私も自力で会社を立ち上げて頑張っているので、お相手にもそうあってほしいと願っていましたし、客観的に見ても、金銭的に自立している人を選ぶというのは妥当な考え方だと思っています。

けれども、男性のほうはあまりお金の話をしたがらないようだ、と気付いたのは、高校生になってからでした。話そうとすると、そもそも言葉の意味が分からない、ということも珍しくなかったのです。

もちろん、私にだってお金の話をしたくないタイミングというものはあります。そう毎回家計や税金のお話をするわけではないけど……。週に1回、のんびりとリラックスしたタイミングには、するっとお金の話をしてしまうんです。

税制改正大綱は毎年12月に発表されるし、最近では米国株や暗号資産が……なんて。つまり、お金の話は話題が途切れることを知らないので、軽い雑談にはぴったりなんです!少なくとも、私はそう思っています。

けれど、お金の話をすると、責められているように感じるのか、単純に気分が悪くなってしまうのか、困惑される方のほうが多いようです。話題がかみ合わなくて、破局したこともありました。私も、苦手な自然科学のお話をされたらついていけずに困ってしまうかも……と思うのです。でも、勉強不足や配慮不足から、うっかり口をついてしまいます。お話が合う人と会話を楽しみたいと思っています……。

お見合いの方はいいのかも?

いっそ、お見合いをすれば楽なのかもしれないな……と思いつつも、両親にそう宣言するのを尻込みしてしまっています。だって、言ってしまったらすぐに「それなら良い人がいるよ」「この人はどう?」と進めてくるのは目に見えているからです。まだ、身を固める決心はつかないなと思いつつ、彼氏はほしいなと葛藤している日々です。