私もフェラーリを運転している身として、高級車の窃盗は怖くて仕方がありません。自宅ではガレージに停められるのでホッとしますが、出先で盗まれたらと思うと……(涙)
スマートキーになって増えてきた盗難の手口が、リレーアタックです。
リレーアタックとは？
リレーアタックとは、スマートキーの機能を悪用した盗難の手口です。
スマートキーは、ドアに触れることなくロック解除やエンジンスタートができる便利な仕組みです。微弱な電場を発しているので、半径1～1.5メートルほど近づくことで、自動的に開錠できるのです。もちろん、発せられる電波は暗号化されています。
本来であれば、スマートキーを持って車に近づかないとロック解除はできないのですが、特殊な機器を使うことでスマートキーの電波を増幅し、遠隔からロックの解除やエンジンスタートができてしまうのです。
夜間の自宅駐車場で狙われることが多いですが、ショッピングエリアの駐車場も危険といわれています。窃盗団が複数人いれば、電波をリレーのように増幅することでロック解除ができてしまうからです。
リレーアタックを防ぐ方法
リレーアタックは、電場を増幅させることで盗む手口なので、電波を拾わせなければ盗難を防ぐことができます。
例えば、玄関付近にカギを置かず、ガレージから離して電波が届かない場所に収納することも大切です。また、トヨタ・レクサスは、スマートキーを節電モードにできる車種です。節電モードがある車種はあまりないんじゃないかなと記憶しています。トヨタ系は海外でも人気で盗難車でも売れてしまうので、レクサスは特に盗難が多い車種でもあるので、こういう仕組みが講じられているのかもしれません。スマートキーを節電モードにすると、車に近づいても自動で開錠されることはないので、レクサスであれば節電モードにするのも効果的です。
もっとも簡単なのは、金属製（アルミ）の缶にカギを入れておくことでしょうか。スマートキーの電波は微弱なので、金属製の缶に入れると電波が遮断され、リレーアタックができなくなるのです。実際、お菓子の缶にスマートキーを保管していたことで、盗難を逃れたという方もいらっしゃって、ニュースになりました。
万が一のために、ハンドルロックもつけておくことで、持ち出されにくい車になるでしょう。私はイエローカラーで鍵式のハンドルロックを持っています。切断しにくいし、夜間でも目立つのでけん制になります。