『名探偵コナン』といえば、知らない人はいないくらい超有名な探偵もの。少年サンデーで1994年から連載していて、2022年になってもまだ連載中の大御所漫画です。私も子どもの頃には愛読していました。今でも私の部屋には揃えてあるほどです。
『名探偵コナン』には現実の車がたくさん出てくる
車に興味を持ち始めてから改めて読むと、青山剛昌先生はカーマニアなのでは?と思うくらい、車が丁寧に描かれているんですよね。クラシックカー好きにはたまらないだろうな、という車種がよく出てきます。
まず思い浮かぶのは、阿笠博士の愛車であるイエローのフォルクスワーゲン・ビートル(タイプ1)ではないでしょうか。
主人公のお母さまがジャガーEタイプを、佐藤性刑事がRX-7を乗りこなすなど、性別に関係なく素晴らしい車愛やドライビングテクニックを持っているというのも魅力的です。最近読むと、フォード マスタング シェルビーGT500も出てきました。本筋と違うかもしれませんが、青山先生は車が大好きなお方なのかもしれません。
針金ハンガーを探し回る
『名探偵コナン』24巻を読んでいたら、コナンくんがロックがかかったポルシェ356A(ひょっとするとBかCかも?)は針金ハンガーを少し曲げたものを窓の隙間から差し込むと開けるシーンがありました。
私はこれを読んでワクワクしてしまって、「すごい!試してみたい!」と思いました。特殊なヒミツ道具を使わずに、日常的なモノで対処するこのシーンに感化されたという方も多いんじゃないでしょうか。
当時の我が家には、車好きの父がガレージに車を3台 置いていました。幸か不幸か、そこにはポルシェもありました。さすがにポルシェ356Aではなかったはずと記憶していますが、とにかく私にはあれがポルシェだということが大事でした。
「ハンガーでカギを開けてみよう!」と思って、まず探したのがペンチと針金ハンガーでした。道具がないとロックの解除ができませんからね。
ペンチはほどなくして見つかりましたが、肝心の針金ハンガーがありませんでした。ブナ材でできているハンガーはあっても、針金ハンガーがなかったんです。
そこで、父に「針金ハンガーが欲しい」とねだりました。何に使うのかと聞かれ、正直に「ポルシェのロックを外したい」と言ったので、私の野望は全力で阻止されました。あれは356Aではないので難しいだろう、と諭されました。
当時の私にとっては、あの状況が再現ができないことのほうが残念でしたが……思い返すたびに、私までヒヤッとする思い出です。